Guide

VJ と AV アートが観られる世界のフェス

モントリオール、バルセロナ、ジュネーブ、ナント、ベルリン

VJ や AV アートを体感する最短ルートは、それ目当てのフェスに一度行くことです。年に 1〜2 週間の開催で、数百のアーティストが同じ都市に集結し、最新作を連続で観られる——この密度は Web では再現できません。このページでは、国際的に名前が通った主要 5 フェスを、開催時期・拠点・特色とともにまとめます。

読了時間
約5分
目的
主要フェスを把握して渡航計画に使う
対象読者
VJ / AV 文化を直接観たい方
前提知識
なし
VJ と AV アートが観られる世界のフェス

主要 5 フェス

MUTEK — 2000 年モントリオール発
年間約 100 アーティストが登壇する電子音楽+デジタルクリエイティブの国際フェス。モントリオール本体に加え、Mexico City、Tokyo、Barcelona、Dubai、Buenos Aires、Santiago へ展開。本拠地は毎年 8 月下旬。Nonotak、Alva Noto、Ryoji Ikeda、Robert Henke といった AV 作家が定期的に登場する。
Sónar+D — バルセロナ、本体 Sónar は 1994 年創立
Sónar(音楽フェス)の D 部門として併設された Creative Tech カンファレンス/インスタレーション/AV 公演。毎年 6 月。Sónar by Day は CCCB、Sónar by Night は Fira Gran Via で開催。規模が桁違いで、VJ/AV 作家の年間最大露出の場のひとつ。
Mapping Festival — ジュネーブ、2005 年創立
スイスの NPO PPING(現 Projections Mapping)が主催。スイス各地のクラブ・ギャラリーで AV 公演・VJ ショー・ワークショップを毎年開催(通常 5 月)。ヨーロッパ映像マッピング文化の中心地のひとつ。
Scopitone — ナント、2002 年創立
フランス西部ナントで毎年 9 月開催。運営は Songo 協会(現 Stereolux)。"Scopitone" の名称は 1960 年代の仏ビデオジュークボックスから採られている。AV アート、実験音楽、エレクトロニカが中心。
Transmediale / CTM — ベルリン
Transmediale はデジタル文化フェスとして 30 年以上の歴史。隣接する CTM Festival(旧 Club Transmediale、2005 年まで)が電子音楽と AV 公演を担当する構造。毎年 1〜2 月、真冬のベルリンで開催。学術的議論と前衛クラブ公演が同時に行われる独特の場。

日本から行くときの目安

東京から物理距離と時期で現実的なのは、まず MUTEK Tokyo(毎年 12 月、恵比寿・代官山界隈)と MUTEK Barcelona(3 月)。前者は飛行機なしで観られるので AV フェスの入門として適しています。本格的に体験したい場合は MUTEK Montreal(8 月下旬)か Sónar+D(6 月、バルセロナ)が最も情報量が多い選択です。

「一生に一度の密度」を狙うなら Ars Electronica Festival(オーストリア・リンツ、9 月)もあります。VJ 専門フェスではありませんが、AV アートとメディアアートの最高峰ショーケースで、Prix Ars Electronica の受賞者展示があります。