ミニマム構成(5 万円〜)
- PC
- 既に持っているノート PC で可。ただし 2019 年以降の機種が望ましい。Apple Silicon Mac なら M1 以降、Windows なら GeForce MX 系以上の dGPU 搭載機。
- ソフトウェア
- Resolume Avenue の無期限試用版(ウォーターマーク付き)または Hydra(ブラウザ、無料)。まずは触感を確認する段階。
- モニタ
- 店舗既設 or 家のテレビで HDMI 接続。新規購入なら 55 インチ 4K TV が 5〜7 万円で選択肢豊富。
- マイク
- PC 内蔵マイクで動作確認、USB コンデンサ(2,000〜5,000 円)に早めに切替。
安定運用構成(15 万円〜)
- PC
- Apple Silicon M1 Pro / M2 / M3 搭載 MacBook、または Intel NUC / Beelink / MINISFORUM 系の GeForce RTX 3060 以上搭載ミニ PC(3〜5 万円台から選択可)。バッテリー駆動ではなく AC 電源常時接続が前提。
- ソフトウェア
- Resolume Avenue €299 または MadMapper レンタル €39/月 を購入。ピクセルマッピングが要らない規模ならこの2つで十分。
- MIDI コントローラー
- Novation Launchpad Mini (€99) または Akai APC Mini (€89)。クリップ切替・Fader・XY パッドが使える。ブラウザ VJ なら WebMIDI で即接続。
- HDMI 分配器
- 複数スクリーンに同じ映像を出したいとき。1 入力 2 出力の HDMI スプリッタ(4K 対応、5,000〜10,000 円)。ダイジー連結は信号劣化の元なのでスプリッタ 1 段で済ます。
- マイク
- AT2020USB+(1.5 万円)など USB コンデンサマイクをスピーカー近くに常設。曲認識精度がここで決まる。
プロ案件想定(30 万円〜)
- PC
- 専用デスクトップ or 高性能ノート。GeForce RTX 4070 以上 or Apple M3 Max。長時間運用のため熱設計を重視。
- ソフトウェア
- Resolume Arena €799 買い切り。ピクセルマッピング・DMX・照明卓連携が必要なら必須。TouchDesigner Commercial を並行導入すると対応範囲が一気に広がる。
- HDMI マトリクス
- 4K 60Hz 対応の 4x4 マトリクスが 5〜10 万円。複数ソース(VJ PC、DJ VTR、緊急バックアップ)を複数モニタに切り替える。Extron / Kramer / Lightware クラスが業務用標準。
- DMX / Art-Net インターフェース
- Enttec USB DMX Pro(€150)や Art-Net 対応ネットワークノードで照明卓と接続。Resolume Arena から DMX 信号を出せる。
- NDI / Syphon 連携
- ネットワーク越しの映像送受信で、DJ ブース / VJ ブース / FOH を分離運用できる。NDI は Windows 標準、Syphon(Mac)/ Spout(Win)は同 OS 内プロセス間。
よく聞かれる質問
「MacBook Air で足りますか?」——M1 Pro 以降なら足ります。初代 M1 無印と Intel Mac は、フルスクリーン + 4K 表示でフレームレートが不安定になる報告が多く、ぎりぎりの構成です。
「MIDI コンは最初から要りますか?」——ブラウザベースの自動 VJ(AUTOVJCLUB 等)ならスマホから操作できるので不要ですが、Resolume や TouchDesigner で手動ミックスするなら Launchpad クラスの 1 台は強く推奨します。指 2 本で触れる物理操作は、マウスだけとは別の運用品質になります。
「プロジェクターと LED、どっちがコスパ良いですか?」——設置面積と視距離によりますが、同じ予算(10〜30 万円)なら、中サイズ(〜2 m × 1 m)で LED、大サイズ(〜3 m 幅)で短焦点プロジェクター、という棲み分けが現実的です。別記事の「LED スクリーンと大型モニタ」で経済側を詳しく解説しています。