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VJ ソフト比較 2026

無料・サブスク・買い切りの決定版マトリクス

VJ ソフトは 2026 年時点で「完全無料」から「年 200 万円級」まで価格レンジが 3 桁以上開いています。この記事では Hydra・Shadertoy・Butterchurn・TouchDesigner Non-Commercial といった無料勢から、VDMX6・Resolume Avenue・MadMapper のサブスク/低価格勢、Resolume Arena・Notch・disguise のプロ勢までを横並びで比較します。価格は公式サイトから 2025 年 11 月時点で確認した一次情報のみを使用。

読了時間
約9分
目的
用途と予算に合う VJ ソフトを決める
対象読者
VJ ソフトを選定中の方
前提知識
VJ の基本用語("VJ とは?" 参照)
VJ ソフト比較 2026

無料(コスト 0 円)

Hydra — ojack.xyz/work/hydra / GitHub
Olivia Jack が 2017 年 International Conference on Live Coding で公開したブラウザベースライブコーディング VJ 環境。WebGL + WebRTC でピア配信、URL を共有するだけでパフォーマンスが成立する。アナログモジュラーシンセ発想の framebuffer チェーン。学習曲線はコードに慣れていれば速い。制約: 複雑な出力配線や MIDI/DMX 連携は工夫が要る。
Shadertoy — shadertoy.com
Pol Jeremias と Inigo Quilez が 2013 年 1〜2 月に公開した WebGL シェーダ共有プラットフォーム。webcam・mic・video・VR・multi-pass に対応。ライブ VJ 用途というより「シェーダの勉強場所+素材庫」として使う人が多い。ブラウザから即再生、コードをその場で書き換えられる。
Butterchurn — butterchurnviz.com / GitHub
jberg 作、Winamp 系ビジュアライザ MilkDrop を WebGL 2.0 で再実装したプロジェクト。npm / yarn でインストール可、プリセットベースの音響反応ビジュアル。手軽にオーディオリアクティブ系を仕込みたいときの定番。
TouchDesigner Non-Commercial — derivative.ca
解像度が 1280 × 1280 に制限される。Shared Memory OP、C++ OP、SDI OP は使えない。商用不可("You are not receiving money or compensation")。商用前に学習するには十分すぎる環境。アカウントごとに 10 キー。
Notch Builder 無料トライアル — notch.one
Windows、Indie と同機能、60 日有効。期間が切れるとライセンスが必要だが、60 日あれば本番案件 1 本は通せる。

低価格・サブスク

VDMX6 — vidvox.net
Mac 専用、macOS 13 以降。$199 買い切り(VDMX6 Plus は $349)。Apple 向けにずっとチューンされてきたモジュラー VJ ミキサー。教育・趣味・アップグレード割引あり。VIDVOX のサポート実績(過去バージョン保持者に長期アップグレードを無償提供した事例も)で信用が厚い。
MadMapper レンタル — madmapper.com
€39 / 月(税別)でフルアクセス。プロジェクションマッピング/LED/レーザー(MadLaser モジュール)対応。短期イベント案件では買い切りより月レンタルがコスパで勝る。
Resolume Avenue — resolume.com
€299 買い切り(1 PC、12 ヶ月アップデート付き)。ライブ VJ の王道 GUI。ピクセルマッピングなど Arena 独自機能は非搭載だが、シンプルなライブミックス用途なら十分。試用版は無期限(ウォーターマーク付き)なのでまず手触りを確認できる。
Modul8 — garagecube.com
€299 買い切り、教育版 $199。Mac 専用(macOS 10.9.5〜15、Apple Silicon 対応)。レイヤベースの定番、UI が直感的で学習曲線が緩やか。ヨーロッパで特に根強い。

プロ向け買い切り・サブスク

Resolume Arena — resolume.com
€799 買い切り。Advanced Output でのピクセルマッピング、LED フィクスチャ連携、DMX、照明卓統合、複数出力——プロの現場で求められる機能が標準搭載。クラブ・フェス・広告案件のライブ VJ デファクトのひとつ。
MadMapper Perpetual — madmapper.com
€399〜 買い切り。MadMapper + MadLaser バンドルで €599。プロジェクションマッピング案件の定番。
TouchDesigner Commercial / Pro — derivative.ca
現在、公式サイトで個別価格が表示されず「要見積り」化(旧来の Commercial $600 / Pro $2,200 という価格帯だったが、2024 年以降は見積り制)。ノードベースの極地、ジェネラティブ/インスタレーション/インタラクティブの王道。学習曲線は急だが見返りが大きい。
Notch — notch.one(サブスクのみ)
Indie(非商用)$279 / 年、VFX $117 / 月 or $1,399 / 年、RFX(リアルタイム・インスタ・インタラクション)$315 / 月 or $2,589 / 年。すべてサブスク、買い切りなし。大型ツアー、ブロードウェイ演出、AR/XR 案件で強い(U2、Foo Fighters、"Frozen" など)。
disguise — disguise.one
専用ハードウェア + ソフトウェアの一体型メディアサーバ。桁違いの価格帯(中古でも 4x4pro クラスが数百万円〜)。Sphere Las Vegas 級の LED ウォール運用を前提にした業務用のトップティア。

用途別の最適解

「ブラウザ 1 画面で音反応の映像を回したい」なら Hydra か Butterchurn で十分で、文字通り 1 円もかからずに始められます。AUTOVJCLUB のようなブラウザベース自動 VJ も、同じ WebGL + Web Audio のエコシステムに立脚しています。

「ライブ VJ で DJ イベントを回したい、ピクセルマッピングも組みたい」なら Resolume Arena(€799)が最有力。国内外どこの現場でも使われているので、引継ぎやコラボもしやすい。

「ジェネラティブ/インタラクション/センサー連携で作品を作りたい」なら TouchDesigner。学習曲線は急ですが、他のソフトでは辿り着けない領域に行けます。商用でなければ Non-Commercial 版で長期に学習できます。

「アリーナ級/大型ツアー/ブロードウェイ」なら Notch + disguise。価格帯も違いますが、そのレンジの案件が来る頃には選択の悩みは自然に消えます。